8/9に弊社主催で生産性向上カンファレンス2024を開催しました。
現地参加者は満員の30名、オンライン参加者も含めると総勢120名もの方々にご参加いただきました。
第一部では、弊社代表の鎌田のオープニングセミナーに始まり、弊社が過去に伴走支援して成果を出された、3つの介護事業所の皆様に取り組み事例を共有していただきました。
具体的には、生産性向上の取り組みを通して
「各職種が業務に専念することができて、利用者へ落ち着いて接する事が増えた」
「リーダーという立場でありながら、今までは上司の判断待ちをしていたが、プロジェクトメンバーや現場職員の意見を集約し、それを実行案として伝えられるようになった」
「地道に職員たちとの対話を重ねて、信頼関係を築いていったことで、職員の働きがいが上がり、離職率が40%から2%まで減少した」
などの成果を語っていただきました。
また第二部では、こちらも過去弊社が伴走支援した経営者の皆様にご登壇いただき、現地の参加者も交えたトークセッションを行いました。
トークセッションは、参加者の方々のリアルなお悩みや課題をもとに展開していきましたが、
「どうやって理念やビジョンを現場に浸透させていくのか、現場業務やケアに落とし込んでいくのか」
「伴走支援とは一体どんなことをするのか」
「役割やルールを決めると、職員の主体性が失われるのではないか」
「中間管理職の役割とはなにか」
など、多岐にわたるテーマを取り扱いました。
約2時間にも及びましたが、参加者の方々が終始顔を上げたまま、熱い眼差しで参加されているのが印象的でした。
そして最後の第三部では、交流会を実施しました。
軽食や飲み物を片手に、参加者の皆様が楽しく交流したり、談笑されおり、非常に盛り上がりました。
盛り上がり過ぎて、終了時間が過ぎても多くの参加者の方々が残ってお話をされたほどでした。
参加いただいた方々からは、
・「生産性向上」と聞くと、ICT機器を導入して効率化することだと誤解していたが、そうではなくて本質は職員の働きがいを上げたり、ケアの質を上げていくことだと理解できた。
・生産性向上はあくまで手段であるということ。そして、いきなり目に見える成果を求めて、行動するのではなく、準備に8割の時間を要することが重要であるということを学んだ。
・業務改善を行うに当たって準備が大切なこと、職員のとの対話を繰り返しながら行うこと、小さくはじめて成功体験を重ねることが職員のやる気に繋がることなど参考になりました。
・取り組み過程の苦悩や悩み、対話の重要性、成功体験など実体験を聞けて非常に参考になりました。
・経営者の方々の素晴らしい熱意ある発表に圧倒されました。私は現場目線なので、やはり経営層の方々の熱意も重要なんだと再認識致しました。
・現地参加し、大人数では聞きづらい質問なども聞け、勉強になった。生産性の向上の取り組みが、職員の働き甲斐の向上と利用者の生活の向上をアウトカムにしている所に共感しますので、参加するととても勉強になります。
といった感想をいただきました。
この生産性向上という言葉は、介護業界においてもここ数年でやっと浸透してきたものの
「生産性向上ってなんか難しそう」
「実際何をやったらいいかよくわからない」
「生産性向上って機械を入れて効率化するだけでしょ?」
という誤解やミスリードが起きていると感じていますが、その誤解を解き、生産性向上を身近に感じていただく機会となれたかと感じています。
今後もこのような場を企画していきたいと思います。