厚生労働省「令和4年度 介護ロボットの開発・実証・普及のプラットフォーム事業」の一環である、兵庫相談窓口が開催する福祉用具・介護ロボットフェスティバルにて弊社代表鎌田が講演を行いました。
▽厚生労働省「令和4年度 介護ロボットの開発・実証・普及のプラットフォーム事業」とは
介護現場における喫緊の課題である生産年齢人口の減少とそれに伴うサービスの質の向上や職員の負担増大に対して、ICTや介護ロボットといったテクノロジーの普及を促進する取り組みです。
具体的には、以下の3点から介護ロボットの開発・実証・普及のプラットフォームを整備します。
- 介護現場・ロボット開発企業の双方に対する一元的な相談窓口(地域拠点)
- 開発機器の実証支援を行うリビングラボのネットワーク
- 介護現場における実証フィールド
(詳しくは、https://www.kaigo-pf.com/)
TRAPEは、主に 3. 介護現場における実証フィールドに関わっており、介護ロボットの導入を検討している事業所様に【伴走支援によるパッケージモデル】を提供します。
▼今回の講演テーマ「経営戦略としてのテクノロジー導入を踏まえた生産性向上の取組み」
「テクノロジーの導入」という話題なのに、なぜ「生産性向上」や「マネジメント」がキーワードになるのでしょうか?
ロボットやICTというテクノロジーの“足し算”をする前に、介護現場のマネジメントを再構築しアナログの整理・解釈・Reデザインを行い生産性を向上するという“引き算”が非常に重要だからです。
足し算から入ってしまうと「ただでさえ忙しいのに…」とテクノロジーとのせっかくの出会いが台無しになってしまうのです。これはもったいないですね。
介護という文脈における生産性向上は、「ひとづくり」とも言えます。
ひとびとが強みを発揮するために現状に合った業務オペレーションや組織風土づくりを常にブラッシュアップして行う必要があるのです。だから経営戦略としての「業務改善」が重要になります。
つまり、組織や現場の課題にどう向き合うかというマネジメントや環境(風土)が、生産性向上の土台となるのです。
この土台があって初めて、テクノロジーの導入を検討することができるのです。
テクノロジーという手段を活用するのは「ひと」です。
そしてテクノロジーは目的があって初めてその価値を発揮するのです。
なぜテクノロジーを導入しなければならないのか、という明確な理由はありますか?
「便利そうだから」、「補助金で導入できるから」、「流行りだから」などという理由だけで導入をすると多くの場合結局使われずに倉庫にということになってしまいます。
テクノロジーに振り回されるのではなく、テクノロジーを上手に活用することで、現場では更なる価値が生み出されます。
伴走支援においても、テクノロジーを効果的に活用するための土台作りを大切にし、事業所様と泥臭く向き合っていきます!
みなさんも、もう一度テクノロジーとの付き合い方について一緒に考えてみませんか?