TRAPEではバックグラウンドがさまざまな多くのインターンが働いています。みんな「well-beingな社会をつくる」ということに共感をしてくれた方々で、カスタマーサポート、マーケティンング、各種サポート業務など多岐にわたるさまざまな役割を担っています。
TRAPEでは「素敵な役割のあふれる日常」を作るために、介護業界に関する各ステークスホルダーに対してwell-beingデザインの入ったサービスを提供しています。TRAPEはインターンにStoryを持ち、対話やThink-Action-Learnを繰り返すような体験をたくさんしてほしいと思っています。その中で自分なりの役割、well-beingを感じてほしいのです。これがTRAPE がインターンに提供できる環境です。また、インターンのようなフレッシュな刺激がTRAPEという組織を常にアップデートさせてくれるのです。
今回はインターンとして大活躍してくれた橋本康太さんのインターン体験記をお送りします。
入った時に感じた「異世界感」
私は、特別養護老人ホームやデイサービス等で、主に介護業界で働く理学療法士であり介護職でした。
介護業界にも生産性向上や介護ロボット、テクノロジーというバズワードが飛び交い、それらのバズワードに苦しめられている現場をみてきて「本当は何が必要なのだ?」という疑問を抱いたときに、社長である鎌田さんとミーティングをすることになりました。
そのミーティングでTRAPEのVisonや社長の思いに共感するとともに、一緒にチャレンジしたという思いが芽生え、何かしらの形で関わらせてもらえないかと相談させてもらった結果、インターンシップという形でTRAPEに参画することになりました。
コロナ禍では常識になりつつあるリモートワークですが、TRAPEではコロナ前から、リモートワークを軸とした組織でした。本社は大阪(新大阪)にあるのですが、東京・兵庫・山形・長崎・福岡・福井と関わっているメンバーの所在地もバラバラです。私も広島からのリモートワークで関わらせてもらいました。
TRAPEにおいて業務(役割)を進めていくうえで、デジタルツールの活用は必須です。私が参画した時点での一例を挙げるとslack、zoom、Google Workspace、notion、miroなどを活用していました。
私がびっくりしたのはそれらの活用方法です。slackのメンションの付け方、Google Drive内のファイル整理が統一されていたりとチームが仕事を行いやすい様に配慮がされていることです。
デジタルツールをなぜ使う必要があるのかという目的がきっとしっかりしているのだろうなと感じたことを覚えています。そして、私が参画して以降も、デジタルツールはさらに増えていっています…笑
優しさ と ある種の厳しさを併せ持つ組織
週4日、介護の仕事をしていた私にとっては、完全フルリモートでTRAPEの業務ができるというのは本当にありがたかったです。TRAPEという会社には最低限のルールしかありません。Valueにもあるように「Story」を共有し、常に業務にあたる時には「Think」「Action」「Learn」を繰り返し、「Change」を生み出し、できることが増えたら「Speed」をあげよう。ということを各々のスタッフが自分の役割に照らし合わせて日々の業務をおこなっていくというスタイルです。その代わりどんな小さなことでも、何回でも対話を重ねていくことを重要視するカルチャーです。
しかしこれは、誰からも仕事の時間を指定されない、何をどこまでに終了させておくか決めるのも自分次第…。とも言えます。
自分を自分でマネジメントすることがどれだけ難しいかを経験させてもらいました。そして、slackで「こんなこと聞いていいのかな?」「少し疑問あるけど、また今度でいいか」と、日々のもやっとをそのままにしていると、後にチームや顧客に迷惑をかけてしまうこともありました。
また、オンラインミーティングは頻繁にあるのですが、介護の仕事の都合で参加できないことが続くと、事業の進展スピードについていけなかったりしたり、モチベーションが低下することで、どうしても熱量が下がってしまうことも実際にありました。
これらはリモートワークや自由度が高く個々の自律性を重要視した組織で感じる壁の1つかもしれません。
TRAPEでは会社をあげて、この壁に対するさまざまな試行錯誤をしています。
例えば、仕事だけの関わりだけではなく、本社であるBASEを活用したイベントなどが開催されています。11月には秋の大運動会も開かれました。仕事外でのコミュニケーションが仕事上のコミュニケーションの質と量を上げてくれるのだと感じます。
また日常の業務においては、oViceというバーチャルオフィスが導入されて、より仕事中にコミュニケーションが取りやすくなりました。今までは、各事業毎で関わるメンバーとのコミュニケーションがメインとなることが多かったですがoViceを導入してからは、他の事業に関わっているメンバーともコミュニケーションが取りやすくなり、もやっとした時に解決策を持っている方にコンタクト取ることが容易になりました。
事業での役割を通してのTry&Learn
TRAPEはさまざまな事業を行っています。その一つに、介護現場の業務改善を通じて、ミドルリーダーを育成する事業がありました。
私もいくつかの介護事業所の担当させてもらい、介護事業所の業務改善活動を伴走させてもらいました。その中でひとと向き合い、業務と向き合い、その裏側にあるStoryと向き合うということを対話を何回も重ねて行いました。
現場が可能性を生み出すことができないボトルネックを発見できるという経験や学びをさせてもらいました。しかし、現場で働くひとや業務との向き合いが不十分でとても苦い経験もしましたがこれもまた失敗でなく、学びであり自分の成長の糧を得たと捉えています。
また別の事業であるセミナーにおいては、限られた時間の中で、セミナーに参加されている方々にどのような体験をしてもらえるとウェルビーングになるのかを考えながらワークショップのファシリテーターを務めました。
講演・ワークショップ資料を事前に読み込み、参加者の方々にどのような気持ちや考え方になってもらいたいかを想定しながら、問いかけ方の準備などを行いました。
ワークショップのファシリテーションを通して、何人かの参加者の方々からは「実際に思っていた課題っていろんなところにつながっているんですね。」「課題の根本的なことって、〇〇ところにあるんですね。」「橋本さんと一緒にできていい体験ができた」などという声をいただき、参加者の方々の新たな気づきを得る伴走をすることができました。
また、ワークショップ中の参加者の方々が自分ごととして捉えられた時は、表情・仕草・発言がどんどん変わっていきます。変化を促せたかもしれないと感じれた時は私自身とてもwell-beingだなと思っていました。
私が感じたTRAPEらしさ
TRAPEは、素敵なメンバーで構成されてとても温かい組織です。
TRAPEには、作業療法士や看護師のような医療職の方、ビジネスや金融の方、webエンジニア、デザイナー、バックサポーターなど多様な方々が参画しています。今までの背景は異なり多種多様な意見や考え方を共有できているのは物凄い価値だなと感じます。
そして、ただの温かい組織だけではなく、ユーザーの体験価値を向上させることに妥協はありません。議論の前提はいつも、ユーザーがどうすればwell-beingな状態になれるかということです。
一つ印象に残っているエピソードを挙げます。
TRAPEには、Sociwell(ソシウェル)という介護事業所向け組織開発サービスがあります。介護事業所とのミーティングに同席させてもらう機会がありました。関わっている介護事業所は、Sociwellの最終段階で、介護事業所の課題とTRAPEメンバーの得意な分野が合致する場面がありました。
私であれば、ここぞとばかりに、専門的な知識や方法をアドバイスしていたと思います。しかし、今のクライエントの状態で、専門的なアドバイスをしてもより良い体験にはならないだろうとアセスメントして、TRAPEのカスタマーサクセス担当者は、アドバイスを控えていたのです。
適切なタイミングで適切な情報やスキルを獲得するからこそ、人はより良い状態になり、より良い体験となるのだと思います。TRAPEが大切にしている「User oriented」が体現されていたのだと感じます。
その場の“やった感”を得るのであれば、専門的なアドバイスをしていたのでしょう。しかし、クライエントにとってどのような状態がwell-beingなのかというUser orientedの視点であったからこそ、アドバイスをするタイミングは「今じゃない」とアセスメントできたのだと思います。
サービス提供を行うあらゆるところに「Story、Think、Action、Learn、Change、Speed」というValueが紐づいているのです。
拝啓、これからTRAPEと関わる皆様へ
TRAPEは、私のようなインターンでも、会社内の情報は常にオープンで、「こんなことまで教えてくれるの?」ということまで知れます(笑)。
自分次第で関われる事業も増やすこともできるでしょう。
何より、TRAPEのメンバーには素敵な人しかいません。クライエントのwell-beingに向けてチームで臨むことができ、クライエントがwell-beingな方向に向かって変化していくことも体験できるはずです。
事業を通じてのThink-Action-Leranは、常に緊張感がありTRAPEとの関わりが終わったとしても自分の血肉になっていることだと思います。
ただ、いいことだけではありません。
表面上をなぞった「なんかいいこと」をしようとしている人には向いていません。
本質的な課題がまだ分からなかったとしても「なぜ?なぜ?」と探究する姿勢がないとチームと馴染むことは難しいかも知れません。そして、“優しい”人が向いているように思います。他人を蹴落としてでも実績を積みたいという思想ではなく、どうすればクライエントがwell-beingになるかとチームで立ち向かえる人が向いているように思います。
私は約2年間、TRAPEでお世話になりました。
TRAPEの事業やメンバーとの対話を通して少しだけ大きくなれたような気がします(体重も少し増えてきているので気をつけたいところですが)。
それは、物事を俯瞰し、時には深く考察していく思考が養われたからだと思います。クライエントから教えてもらう課題や、自分自身の職場で出てくる課題に対して、どこから取り組めば良いかを考えることができるようになってきています。課題の因果関係が以前よりも整理できるようになったのだと思います。このように、余裕が出てくることが”大きく”なれることに繋がったのだと感じます。
そして、社長の鎌田さんは覚えているか分かりませんが、「橋本君はもっと泥臭く、利用者に向き合った方が良いよ!」と言って下さいました。
当時の私は、他の職員から嫌われることを恐れて、Actionすることが億劫になっていました。しかし、ずっとどうにかしないといけないなと思っていたことでもあり、言葉がグサッとささっとことを覚えています。「今の自分のままではいけない。本気で変えないといけない。」と思わされて意識改革が起こりました。私が働いている職場でも良い変化を起こせる確率が上がってきました。言い辛いことを言って下さり、本当に感謝しています。
TRAPEは、これからますます大きくなっていく会社です(大きいというよりも、影響を与える範囲が広く深くなる?)。企業の成長フェーズで関われるというのは、とても貴重なことだと思います。
TRAPEに何かしらの形で参画するということは、それなりに大変なことだろうと思います。
しかし、本質と向き合い、チームで対話しながら、クライエントのwell-beingに向かっていく活動はとても良い体験です。ぜひ、勇気を持ってチャレンジしてもらいたいと思います。