イギリスにおける「リ・エイブルメント」 vol.1

イギリスにおける「リ・エイブルメント」 vol.1
2019.11.11

イギリスにおける「リ・エイブルメント」 vol.1

― リエイブルメント導入の背景編 ―

TRAPE代表の鎌田は厚生労働省の事業において、ILC Japanのチームと度々海外を訪れヘルスケア事情をリサーチしています。今回のその中でイギリスのひとつのトレンドとなっている「リエイブルメント」について注目したいと思います。

「リ・エイブルメント」は、「今までのように日常生活を営むことに何かしらの支障が生じた高齢者などが自分にとって意味のあるwell-beingな日常生活を取り戻す」可能性を追求する取り組みのことを言います。今デンマーク・イギリス・オーストラリアなどの国々で非常に重要なアプローチの1つとして期待され、実際に展開されています。

リエイブルメントに対する具体的な内容についてvol.2以降でみていくとして、今回はまず最初にイギリスがリ・エイブルメントを重要視するようになった背景について見ていきたいと思います。

 

イギリスのケアの源流は「well-being」にあります。
2014年に改正されたcare act(ケア法)の第1条が「個人のwell-beingの促進」という項から始まることからもその流れは一層強調されるようになっています。

英国保健省の「Well-being Why it matters to health policy」ではwell-beingの定義を「健康(Health)政策にとってwell-beingが重要なのかということの意味は、気分が良好になり、機能が良好であることを意味し、個人の人生に対する経験、そして生活環境を社会規範や社会的価値に対応している。また人生の満足度(自己評価)、前向きな感情(hedonic 快楽的な幸せ)、人生が有意義か(eudaimonic 努力による幸せ)などの側面や十分な食料、身体的健康、教育、安全性などの側面を含む、基本的な人間のニーズと権利に関する仮定に基づいている。」と記載しているのです。

つまり、イギリスの施策はこれらの要素をいかに国民1人1人において実現させていくかが大きなポイントとなっているということで、ビジョンなのです。

 

その大原則の中で、イギリスにおける高齢者支援および介護サービスは、国民医療サービス(NHS)が提供する医療関連のサービスと自治体が行う社会サービスが存在します。
そして最近、このwell-being原則を実際にサービスとして国民に提供し、国民にwell-beingな日常を手に入れてもらうビジョンを達成するためにイギリスが誇っていた伝統的なNHSの在り方を変化させているのです。具体的には、NHSが従来提供していた国民医療サービスと自治体が提供していた社会サービスを統合し、効率的で効果的な方法への変化するというような流れが生まれているのです。

そしてこの中でリエイブルメントサービスは、国民の可能性を見出し、対象者が自分にとって意味のあるwell-beingな日常生活を取り戻すために自信とスキルを手に入れる事をサポートするサービスとして重要視されており、現在イギリス全土でこのムーブメントが起きてきています。

 

リエイブルメントサービスについてみてみると、以前より国民医療サービス(NHS)と自治体によるソーシャルサービス両方から提供される改善の可能性のある対象者向けの無料サービスであり、統合された後もこの流れが続いています。

リエイブルメントサービスは、日本でいう「総合事業」の「短期集中サービス」に非常に似ているサービスとなっています。ということは、日本における総合事業を実施する際に行政、介護事業者、住民みんなで重要視しなければいけないのは「1人のひとのwell-beingな日常の追求」なのではないでしょうか。

このイギリスのリエイブルメントサービスを分析し、その要素を紐解くことで日本の地域づくりの手段である総合事業をうまく展開する「気づき」を得られるのではないでしょうか。

その「気づき」の要素と我が地域の状態をクロスさせ、小さなTryの一歩を踏み出して行きましょう!

ILC報告書:

http://www.ilcjapan.org/study/doc/b_2018_2.pdf

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