ストーリー・事業意義
令和2年度の厚労省事業として、弊社も参画し実績を上げてきたこれまでの成果(生産性向上ガイドライン策定、モデル事業所における事例創出、都道府県単位での域内横展開モデル創出)を全国に広げるための体験型セミナーのデザイン・講師を受託いたしました。
- ガイドラインを読んでもよく分からない
- 自分たちだけ取り組もうとしたが上手くいかなかった
- 取組の意義を伝えながら、事業所全体を巻き込むにはどうすればよいか
などの声が寄せられており、介護現場の生産性を向上し、働きがいを向上させるためには、まだまだその意義から伝えることが必要でした。
そして、今回のポイントは、同じ法人から「経営者層(マネジメント)」と「現場の介護従事者層(ミドルリーダー)」にペアで一緒に参加いただく、ということでした。
実際の現場改善活動を先導してスタッフ教育に向き合うのはミドルリーダーです。
しかし、活動の前提として、法人の理念やビジョン、組織の仕組み、経営収支に責任をもつ経営層が
生産性向上や働きがい向上の意義、その重要性を理解して、現場が挑戦できるような環境を提供してあげなければ、どんな活動も上手く行かない、ということを弊社はこれまでの体験で痛感していました。
そのため今回のプログラムでは、まず共通理解・共通言語を醸成し、かつそれぞれの職位に応じた「やるべき役割」を体感いただけて、最後に法人内の今後についてしっかりと対話ができるようなデザインとしました。
事業名 | 令和2年度 介護現場(施設サービス分)の生産性向上に関する全国セミナー |
事業主 | 厚生労働省 老健局高齢支援課 |
受託事業者 | 株式会社日本能率協会総合研究所 社会イノベーション研究事業本部 |
時期 | 令和2年(2020年)10月〜令和3年(2021年)2月 |
開催概要 | 全国7ヶ所 + オンライン開催8回(全15回実施) |
プログラム |
講演 1「介護現場の業務改善と働きがい向上について」 |
講師 | 株式会社TRAPE 代表取締役 鎌田大啓 |
成果・生み出した価値
- コロナ禍の影響で途中からすべてオンライン開催となりましたが、総勢220ほどの法人様にご参加いただくことができました。
- 参加法人様の課題意識についてのデータをみると、課題トップは常に「人材育成・教育」、次に「ICT活用」や「情報共有」など現場業務の不具合の原因となるものが続きます。
今回のセミナーでは、単なるICTツール紹介などではなく、人材育成・教育の在り方まで視野にいれた内容でお届けしたことで、「いままでのモヤモヤが晴れた」「生産性向上の本当の意味が腹に落ちた」など嬉しいフィードバックをいただきました。 - 「(今日参加して)勇気をもらえた」「この研修はすべての事業所が受けた方が良い」「とても実践的でかつ分かりやすい」「明日から改善に取り組んでみます!」など参加者の9割以上からとても参考になる内容だったとお声をいただきました。
- セミナー当日はあくまで「きっかけづくり」でしたが、参加された法人様からその後実際に取り組んだうえでの個別相談をいただくことも多く、単なるセミナー・インプットでは終わらず、現場での実践・活用につながっていることが確認できました。
- 弊社としても、引き続き皆様の活動を応援しております。お悩みがありましたらいつでもこちらからご相談ください。
成果物・関連サイト
- 事業案内ホームページ
https://kaigo-seisansei.jp/ - JOINT(介護のニュースサイト)掲載記事
https://www.joint-kaigo.com/1/article-13/pg1472.html?fbclid=IwAR1IwAmJ3WRkj4Ps0Fv9KAiXrcmhZC1rUMs1silYgbyXzA67jW8BzwfJOsY - 厚生労働省 介護分野における生産性向上関連ページ
https://www.mhlw.go.jp/stf/kaigo-seisansei.html - 資料
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